甘酸っぱくておいしくて、ついパクパク食べちゃうみかん。あなたはみかんの皮をむいたときに身にくっついている白いスジをとっていますか?それともそのまま食べていますか?
実はとってしまうのはもったいないんです!今回は、そんなみかんのスジに隠された驚きの栄養成分をご紹介します!
みかんのスジには名前があった!その名も「アルベド」
実はみかんの白いスジには名前があります。名前は「アルベド」。これは、ラテン語で「白さ」を意味しているそうです。みかんだけでなく、グレープルーツやレモンなどの他の柑橘類も、皮の内側にある白い繊維状の組織を「アルベド」といいます。
ちなみスジを「アルベド」というのに対し、初めに剥く外側の皮を「フラベド」と言うそうです。みかんの優しい雰囲気に似合わず、かっこいい名前ですね。
そして、この取るか取らないか問題のみかんのスジですが、実はとっても栄養豊富だと知っていましたか?気になって全部きれいに取り除いてしまうという方も、ぜひみかんのスジに含まれる栄養について知ってみて下さい。
みかんのスジの驚くべき栄養成分
みかんのスジは、豊富なビタミンと食物繊維を含んでいます。その中でも、ビタミンP(ヘスペリジン)と呼ばれるポリフェノール成分は、みかんのスジのように柑橘類の果皮や薄皮に特に多く存在しており、その様々な作用から注目を浴びています。
これら柑橘類のビタミンP(ヘスペリジン)の含有量は、外側の皮(フラベド)が最も多く、次いで白いスジ(アルベド)、その次が果肉の入っている薄皮で、一番少ないのが果肉、という順番になっています。
実際に、みかんの皮を乾燥させた「陳皮(ちんぴ)」は、血流改善や風邪予防の働きがあるとして漢方薬の原料として、今でも多く使用されています。
みかんのスジに含まれるビタミンP(ヘスペリジン)の作用
ビタミンP(ヘスペリジン)はポリフェノールの一種で、体内でビタミンに近い働きをするとしてビタミンPと呼ばれています。ビタミンP(ヘスペリジン)の主な作用としては、毛細血管の強化、血流の改善、抗酸化作用、高血圧の予防などがあります。
ビタミンP(ヘスペリジン)の血流の改善による冷え性やむくみ予防、代謝機能の向上、免疫力の向上などは、女性や寒くなってきた季節にとても嬉しい効果ですね。
さらに、みかんなどの柑橘類に含まれるビタミンCは、熱や光などの外的刺激により壊れやすい性質があるのですが、ビタミンP(ヘスペリジン)は、そんな弱いビタミンCを守り安定化させる働きがあります。そのため、ビタミンCとビタミンP(ヘスペリジン)を一緒に摂取することは、ビタミンCの利用効率をアップさせることが期待できます。
みかんのスジのまとめ
みかんのスジには、ビタミンP(ヘスペリジン)が多く含まれていることがわかりました。みかんを食べるときはぜひ、栄養たっぷりのスジを「残したまま」食べてみましょう。どうしても気になる!きれいに剥がしたい!という方は、このビタミンP(ヘスペリジン)を逃さぬよう、サプリメントなどを活用してみてもいいかもしれませんね。
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