今年も、残すところ4ヶ月!気か付けば、もう秋がそこまでやってきていますね。
秋は、読書の秋や芸術の秋にスポーツの秋と言われますが、秋といえばやっぱり「食欲の秋」ですね♪さまざまな食べ物が旬を迎え、美味しいものがあふれる季節です。
・・・今回は、秋の食材に含まれる栄養素についてのお話しです♪
秋が旬の食材について
秋はたくさんの作物が収穫の時期を迎えます。野菜ならキノコ類やイモ類などです。果物も梨やブドウ狩りが盛んに行われていますね。魚介類の多くは、その身にたっぷりと栄養を蓄えていて、脂も程よくのっています。この時期に旬を迎える食材は、美味しくて栄養満点で、いうことがないんです!
それでは、代表的な旬の食材についてご紹介しますね。
★野菜・・・さつまいも、かぶ、かぼちゃ、さといも、じゃがいも、チンゲン菜、にんじん等
★果物・・・柿、イチジク、栗、すだち、梨、柚子、りんご、ブドウ、柘榴、カリン、レモン等
★魚介・・・カツオ、秋刀魚、鮭、サバ、シラス、ニシン、イクラ、伊勢海老、スルメイカ等
お買い物や献立を考える時の参考にしてくださいね♪
秋に食べたい旬の食べ物について
数ある旬の食材の中から、特におすすめの食材をご紹介します。それぞれが持つ栄養効果についても、ご注目くださいね♪
秋が旬のオススメ食材①さつまいも
イモ類といえば食物繊維を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そのイメージ通り、さつまいもには食物繊維がたくさん含まれており、中サイズ1本(約250g)で約6gの食物繊維を摂ることができます。これは1日あたりに必要な食物繊維量の不足分とほとんど同じです。厚生労働省が定めた目標量は男性20g以上、女性18g以上ですが、実際の平均摂取量は14g前後だといわれています。
食物繊維は便秘予防などの整腸作用に始まり、血糖値を抑えたり、コレステロール値を下げたりと、さまざまな健康効果がある栄養素です。意識的に摂取を心がけて、不足しないようにしたいですね。また、さつまいもはカリウムも多く含んでいます。カリウムは体液を調整する働きを持つ重要な栄養素です。ナトリウム(塩分)を体外に出す働きもあることから、高血圧やむくみ予防に効果があります。日本人は動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などを発症する割合が高い傾向にあるので、カリウムの摂取は必要不可欠です。さつまいも中サイズ1本からは、一食で摂るべきカリウムの3分の2を摂取できます。秋はさつまいもをたくさん食べて、不足している栄養素を補いましょう。
秋が旬のオススメ食材②かぶ
世界各地で古くから親しまれてきた野菜の一つがかぶです。日本では白くて丸い根が特徴的ですが、かぼちゃと同じくらい大きなもの、大根のように縦に長いもの、赤や黄色などのカラフルなものなど…気候や土地によってさまざまな品種が栽培されています。
かぶには多くの栄養素がバランスよく含まれていますが、特筆すべきはβ-カロテンの量です。β-カロテンは強力な抗酸化作用を持つので、老化やガンの予防が期待できます。また、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるため、目の健康維持や免疫力アップにも効果的なんです。
ただし、注意してほしいのがβ-カロテンは葉の部分に含まれているということ!かぶの葉の使い方が分からず捨ててしまう方もいますが、かぶの中で最も栄養悪阻があるのは葉の方なのです。栄養面だけで考えれば、かぶの主役は間違いなく葉っぱでしょう。根っこ同様、葉の方もクセがなく色んな料理に使える万能野菜です。かぶは余すことなく丸ごと食べましょうね。
秋が旬のオススメ食材③柿
よくスーパーに並んでいる甘柿には、1個あたり約140mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCのオススメ摂取量は1日あたり100mgですから、柿を1個食べるだけで1日分のビタミンCを摂取できるというわけです!ビタミンCは皮膚やコラーゲンの合成に関わっており、美しく健康的な肌を保つために欠かせない食物です。
加えて、柿にはβ-クリプトキサンチンという栄養素も豊富に含まれています。これは黄色系のカロテノイド色素の一種です。近年の研究で、β-クリプトキサンチンには生活習慣病を予防する健康効果があることが明らかになりました。なんと、コレステロールや中性脂肪が増える脂質異常症のリスクを下げ、後天性の糖尿病(2型糖尿病)の発症リスクを半減させる
というのです!さらに、骨の代謝を上げる効果があるので、骨粗しょう症を予防する働きもあるといいます。
もはやスーパーフルーツと言っても過言ではないほどの高い栄養価・栄養効果です。旬の今こそ積極的に食べたいですね♪
秋が旬のオススメ食材④カツオ
カツオは旬が2回あり、春に獲れるものは初ガツオで、秋は戻りと呼ばれます。初物好きの江戸っ子は縁起物として初鰹をありがたがっていましたが、食文化の発展した京都や大阪では戻り鰹の方が人気でした。というのも、餌をたっぷり食べた戻り鰹は脂がたっぷりとのっていて、とっても美味しいからです!
カツオの優れた点は美味しさだけではありません。栄養も非常に豊富で、良質なたんぱく質や鉄分がたっぷり含まれています。しかし、特に注目すべきはアミノ酸の種類と量です。
アミノ酸の中には、人間の体内で生成することのできない必須アミノ酸が9種類あります。これらは成長促進や肝機能向上など、生きていくうえで欠かせない重要な役割を持つ栄養素です。一つの食べ物の中にどれくらいの必須アミノ酸が含まれているのか、必要量をもとに計算するアミノ酸スコアというものがあり満点の食材です!美味しく栄養豊富な戻り鰹を食べない手はありませんね!
秋が旬のオススメ食材⑤サンマ(秋刀魚)
読んで字のごとく秋を代表する魚といえば秋刀魚です。秋刀魚はビタミンB群やミネラルなども多く含んでいますが、特に豊富なのはEPA(エイコサペンタエン酸と)DHA(ドコサヘキサエン酸)の2つ。どちらも必須脂肪酸なので、食品から摂らなければいけない栄養素です。
EPAは血液をサラサラにしたり、中性脂肪を減らしたりするので、生活習慣病予防に効果的です。DHAは記憶力向上や認知症予防など、脳の働きを活発にする効果があります。これらの栄養効果はさまざまな分野で注目され、積極的に摂るようと言われています。
DHAとEPAは青魚に多く含まれていますが、その中でも秋刀魚の含有量は群を抜いています。しかも旬の時期は特に栄養価が高くなるので、積極的に食べたい食材の一つです♪
さいごに
気候が涼しくて過ごしやすい秋は、たくさんの食べ物が旬を迎えます。普段からお店に並んでいる食材も美味しさをまし、調理や食事が楽しみになる季節です。しかし秋はとても短く、やっと夏が終わったと思ったらすぐに冬がやって来てしまいます。この短くて貴重な時期を逃さず、食欲の秋を大いに味わってくださいね♪