誰もが避けては通れない老化。健康寿命をむしばむ生活習慣病をなるべく避けて、長生きしたいものです。
今回は、ある成分が、老化にともなう生活習慣病のリスクを軽減してくれるというお話です。
起点はイヌイットの食生活から。EPAとDHAは生活習慣病にこんなに有効だった!
グリーンランドに住むイヌイットという民族は、極寒地な環境がゆえに野菜や果物は殆ど食さず、主食はアザラシなどの海獣です。
イヌイットは肉食で動物性脂肪を沢山摂っているのに、心筋梗塞など生活習慣病での死亡率が本土のデンマーク人に比べて非常に低かったため、デンマークの大学の研究者らが1950年代から25年ほどかけて、イヌイットとグリーンランドに住むデンマーク人との疾患を比較する調査研究を行いました。
その結果、イヌイットは血液中のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)の濃度が非常に高いということが判明しました。
EPAやDHAは、ワシやサバなどの青魚に多く含まれている「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれる油の一種です。青魚をエサとするアザラシにはその成分が豊富に含まれており、そのアザラシを主食とするイヌイットの体内にも取り込まれていたため、肉食なのにEPAとDHAを豊富に摂取することができていたのです。
世界的に評価されるEPAとDHA
この発見は大きな反響を生み、オメガ3系脂肪酸は世界中の医学者などによって研究され続けました。
日本でも平成24年に消費者庁が行った「食品の機能性評価モデル事業」で、栄養素材の機能性について、その科学的根拠レベルをA~Fの6段階で評価しました。
そのなかで「EPA」「DHA」のみが
- 心血管疾患リスク軽減
- 血中 中性脂肪 低下作用
- 関節リウマチ症状緩和
以上の機能において、3つの“A”を獲得したのです。
EPAとDHA、どう違うの?
どちらもカラダによい成分であることは分かりましたが、EPAとDHAの違いは何でしょうか。
簡単にお伝えすると、
【EPA】血液サラサラ成分→血栓をできにくくし、動脈硬化や心筋梗塞を予防するのに役立つ
【DHA】頭の働きを助ける成分→主に脳や神経に存在し、その発達を助けてくれる
といったところでしょうか。
一時期、スーパーマーケットの鮮魚コーナーのBGMで流れていた、「さかなさかなさかな~さかな~を食べると~」という歌を思い出しませんか?
私はかつて、スーパーで子供が「あたまあたまあたま~あたま~を食べると~」と無邪気に歌っているのを目撃してしまったことがあります…
青魚が苦手な方も、積極的に摂りましょう!
そんな青魚ですが、一番効率よくEPA、DHAを摂れる部位はどこだと思われますか?
答えは頭や目、その周りにある脂肪酸部分です。目なんて食べられない!という方も多いと思います。
最近はサバ缶の種類も充実していますし、サプリメントで補うのもアリですよ!
まとめ
近年は、魚を食べる人が減ってきたと言われています。
その一つとして、初めにご紹介したイヌイットですが、ここ30年ほどで外来食が流入し、伝統食離れが進んでいるようです。色んな国の食材や調味料が手に入るようになり、マクドナルドやタコベルなどの進出により、ファーストフードも食べられるようになりました。
そしてその結果、イヌイットの健康にも悪い影響が現れているようです。
やはり
You are what you eat!
(あなたはあなたが食べたものからできている)
食は健康から、を心掛けたいですね!
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