アルコール類の表記が今までの○○%(度数表記)から○グラム(量表記)へと変更される方針が決定されました。今まで以上にアルコールの量が分かりやすくなり、飲む量を意識しやすくなりますね。この機会にアルコールについての基本知識もご紹介したいと思います!
アルコールの表記はどう変わる??
アルコールの度数は、今まで〇〇%で示されてきました。ビールなら5~6%、酎ハイなら3~9%、ワインなら12~14%、焼酎なら25%と、親しみのある数字ですね。
一方で、以前より厚生労働省が推奨している純アルコールの量は、男性で40g以下、女性で20g以下とg表記で示されています。20g、40gといわれても、パッケージにはgの記載がなく度数のみの記載のため、あまり量のイメージがつかないですよね。
そこで今回、アルコール量がグラム表記に変更されることで、例えば缶ビール(350ml、5%)の場合はアルコール量が、350ml×0.05(度数)×0.8(アルコール比重)=14 の計算式から14gと表記されるようになります。これで20g、40gの目安がわかりやすくなりますね!
では次に種類別のアルコール量についてもご紹介します!
お酒はどのくらい飲んでいいの?
一般的なお酒についてのアルコール量をグラフにしました。
もちろん、度数や量によってアルコール量は変わってくるので、注意しましょう。
種類 | 度数 | 純アルコール量 |
ビール(350ml) | 5% | 14g |
ビール(500ml) | 5% | 20g |
酎ハイ(350ml) | 3% | 8.4g |
酎ハイ(350ml) | 9% | 25.2g |
ワイン 1杯(125ml) | 13% | 13g |
焼酎 1合(180ml) | 25% | 36g |
ビールのロング缶(500ml)だと、女性で1本以下、男性で2本以下が1日の量になります。
度数表記の場合よりも、かなりわかりやすくなりますね!
しかし中には、アルコール量が明確化されることにより、これだけしか飲めないの?!と驚いた方もいるのではないでしょうか?次にアルコールの身体への影響もお話しします。
アルコールは太りやすい?身体への影響
アルコールのカロリーは1gあたり7kcalです。糖質とたんぱく質は1gあたり4kcal、脂質は9kcalですので、アルコールのカロリーは比較的高い値となっています。また、アルコールは「エンプティーカロリー(空のカロリー)」といわれ、栄養機能がないため、身体に蓄積されないとされています。
身体に蓄積されないのであれば太らないのでは?と思う方もおられるでしょうが、お酒で太る原因は、ビールやカクテルなどに多い「糖質」のカロリーと、アルコール自体の「中性脂肪合成」の働きにあります。たとえば糖質の含まれていない焼酎を飲んだとしても、アルコールの中性脂肪合成の働きにより、脂肪は合成されるので肥満の原因や健康診断に引っかかる原因になってしまうのです。
アルコールにより不足する栄養素
アルコールの摂取は、他の栄養素へも大きく影響を及ぼします。アルコールは栄養素の吸収を阻害したり、栄養素の消費量を増加させるなどの作用があるため通常の食事をしていても不足する栄養素が出てきてしまう可能性があるのです。
アルコールにより不足する栄養素には、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC等のビタミン類やカリウム、ナトリウム、亜鉛、カルシウムなどのミネラル類など多くの栄養素があります。
また、アルコールによる利尿作用で脱水に陥ることもありますので、アルコールを飲む場合は栄養を十分に摂ること、水分をこまめに摂ること、アルコールは適量に留めることが大切です。
まとめ ~アルコールは量を意識して健康的に楽しもう!~
適度なアルコールの摂取は、リラックス効果やストレスの緩和にも役立つため、無理にアルコールを制限することはありませんが、過度な飲酒はNGです。
健康的にお酒を楽しむためにも、自分の「適量」やアルコールの影響をきちんと知り、時には休肝日を設けるなど身体を労わってあげましょう!
▼アルコールで不足しがちな栄養素を補うおすすめのサプリはこちら