「あ~眼がつらい!」と呟いたことのある方は多いのではないでしょうか。
そもそも「つらい」ってどういう症状?痛いわけではなく、もちろん見えないことではありません。
多少見えづらいというのもありますが、「眼がつらい」とは結局「眼精疲労」という事ですね。
疲労を回復するには休息が一番。
でも眠っている時以外は「見ること」を休めない。
というわけで眼の横を指でグリグリしながら「あ~眼がつらい!」と呟きながら仕事をする。
そんな方に【アスタキサンチン】をご紹介します。
アスタキサンチンとは
β-カロチンと同じカロテノイドの一種で、エビ、カニなどの甲殻類、サケ、イクラなどに含まれている赤色色素(カロテノイド)です。
アスタキサンチンは抗酸化の能力が非常に強い栄養素で、悪さを働く活性酸素の中の一つである一重項酸素を消去するチカラはビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍もあります。
アスタキサンチンが働く様々な作用について、病院や研究機関で臨床試験が行われており、その中でも特に眼精疲労の改善に関して効果的であるという学会での発表も多くされています。
このアスタキサンチンの秘密は鮭にあります。
ドラマチックな鮭
鮭は産卵のために川を昇ります。
流れに逆らい長い長い旅をするのです。
全身の筋肉を使い泳ぐためには多くのエネルギーが必要ですが、同時に活性酸素も発生します。
活性酸素が過剰に発生すると目的地にたどり着く前に力尽きてしまいます。
そこで鮭たちは筋肉に強力な抗酸化作用があるアスタキサンチンをたくさんため込んで、活性酸素を消去する準備を施し、過酷な旅に出掛けるのです。
本来の鮭は、白身の魚なのですが、赤い身の正体はアスタキサンチンなのです。
無事に目的地に着いた鮭たちは今度、子供たちを守るべく、筋肉に蓄えたアスタキサンチンを卵(イクラ)に移します。
アスタキサンチンには紫外線から身を守るチカラもあります。
紫外線が降り注ぐ川の浅瀬に産み落とされるイクラ達をアスタキサンチンによって酸化から守っているのです。
強力な抗酸化力が注目されるアスタキサンチンですが、実は「目の疲れ」にも強力に現代人の味方をしてくれることが分かってきています。
眼精疲労にアスタキサンチン
私たちがものを見るとき、眼はカメラのオートフォーカスと同じように見ようとする対象物にピントを合わせます。
カメラのレンズの様な働きをする水晶体を毛様体筋という筋肉で調節するのです。
水晶体を引っ張ったり緩めたりを繰り返しているのですから、パソコンと手元の書類を交互に見たり、スマホを長時間見ていると毛様体筋はずっと緊張していることになり筋肉疲労を起こします。
これが主な眼精疲労の原因と言われています。
アスタキサンチンには血液の流れを良くする働きがあり、疲労物質を早く押し流し、新鮮な酸素や栄養を眼に届けて、疲労回復を早めます。
まとめ
アスタキサンチンには眼精疲労の回復に役立つ以外にも色々なチカラがあるのですが、特に眼の疲れにお勧めしたいのには訳があります。
眼には血液網膜関門という関所のようなものがあり、眼に出入りする成分を選別しているのですが、アスタキサンチンはこの関所を通過できることが分かっているからです。
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