公開日: 2020年11月4日 - 最終更新日: 2021年11月8日

グルテンフリーってどうなの?グルテンは悪者なのか?

杦村
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健康志向の人たちがこぞって取り入れる「グルテンフリー」の食材。
いまさら聞けないけど、グルテンって一体何なの?避けるべき成分なのでしょうか?
今回はグルテンフリーをいまいち知らないあなたへ、わかりやすくご説明いたします。

グルテンとは?どんな成分なの?

グルテンとは小麦に含まれるたんぱく質で、グルテニンとグリアジンを合わせたものを指します。伸びやすい性質のあるグルテニンと、弾力のある性質のグリアジンが合わさって、グルテンを形成し、その特性を活かしてパンやパスタなど様々な食材に利用されています。

 

グルテンは、加工品のほとんどに含まれているといっても過言ではないほど、本当に多くの加工品に含まれています。パンや、パスタ、ドーナツなどの小麦メインの食品はもちろん、醤油やビール、カレーのルゥ、肉のつなぎや量増しなどにも利用されています。では、そのグルテンを除いたパンやお菓子など、スーパーなどでも見かけるグルテンフリーの食品は、私たちにとって何が良いのでしょうか?

グルテンフリーって何が良いの?

そもそもグルテンフリーの食品は、小麦アレルギーの方や、小麦をたべられない病気の方などのために生み出されたものです。小麦が原料のパンやパスタを食べれない方向けに、米粉などの小麦以外の穀物を代用して作られています。そこで知っていただきたいのは、小麦に対するアレルギーなどの症状がない方にとっては、グルテンは人体に有害となるものではないということです。しかし、グルテンが合わない体質の方が一定数存在し、グルテンフリーの食事をすることで、体調がよくなったという例もあることから、グルテンフリーが健康食として注目されたのです。

 

ただ、ダイエット食としても「グルテンフリー」を推されている傾向にありますが、これはどちらかというと「グルテン」というたんぱく質を制限したからではなく、糖質(炭水化物)を多く含む「小麦」を制限した効果が強いように思います。小麦の主成分は、たんぱく質ではなく糖質ですからね。

原因のわからない体調不良がグルテンフリーで解決?!

グルテンは多くの食材に含まれており、現代ではほぼ毎日摂取することから、自分では気づいていない間に「遅延型アレルギー」を起こしている場合があります。グルテンを食べてすぐに発作などのひどい症状が出なくとも、グルテンによってだるさや体調不良が慢性的に続いてしまっている可能性もあるのです。

 

もしかしてグルテンが身体に合わないのかも?とお考えの方は、2週間ほどグルテンフリーの生活をしてみるのもいいでしょう。もし、グルテンフリーの生活にすることで体調がよくなったり、グルテンをまた食べ始めたら体調が悪くなったなどの変化がみられた場合は、グルテンが合わない体質の可能性があります。逆にもし何の変化も起きなければ、無理にグルテンフリーの食材を選ぶ必要はなさそうです。

 

一つ注意なのが、グルテンフリーを試してみるとき、極端に食生活を変えないことです。今まで毎朝食パンを食べていたのに、急に全てごはんに変えて和食中心の食事に変えてしまうと、グルテンフリーによる変化なのか、食生活を変えたことによる変化なのかわからなくなってしまいます。食パンは米粉パンに変えるなど、極力食生活を変えずに試してみてください。(米粉パンでもグルテンを含んでいるものがあります。成分表示を確認しましょう。)

まとめ

グルテンフリーの食品も多く見かけますが、健康な人にとってグルテンは身体に悪いものではありません。食物アレルギーや体に合わない人のためのものであり、極端に避けるべきものではなさそうです。

普段食べている食事について学ぶことはとても大切ですので、食事に興味を持ち、自分の体に合った食事で楽しい食生活を送りましょう。

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杦村

健康食品事業部ハマリの健康食品
管理栄養士免許を取得した後、社員食堂の現場でメニュー開発や集団栄養指導の経験を積み、現在は健康食品事業部でブログ記事やECサイトの運営を担当しています。好きなことは旅行とスポーツ。栄養情報や気になるお役立ち情報を配信していきます!
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