最近は急に寒くなり、すでに冬物の服や布団を出した方も多いのではないでしょうか?
予報では今年の冬は例年に比べて寒くなるともいわれており、インフルエンザや風邪にならないよう、一層の準備が必要です。
これらの病気にならないような体づくりをするため、筋トレや運動を行うことも良いかもしれませんが、運動のし過ぎはかえって逆効果になる可能性があります。
今回のブログでは、運動と免疫力について簡単に解説したいと思います。
「運動をすると免疫力が上がる」は本当?
「運動不足は病気のもと」や、「病気にならないよう体を鍛えましょう!」と言われた方も多いのではないでしょうか?
実際、運動をすることで感染症にかかりにくくなるという研究結果は昔から多数報告されています。
運動をすることにより、カラダに蓄えられた余分なエネルギーが消費され、生活習慣病の予防になりますし、筋力や体力の向上にもつながります。
また、運動することにより血行が良くなり、体温が上がります。体温は1度下がることで免疫力が30%も下がるという報告がありますので「運動することで免疫力が上がる」という言葉は間違いではないでしょう。
“運動のし過ぎ”は逆効果! 運動と免疫力の微妙な関係
しかし、一方で「強度の高い運動後には感染症にかかりやすくなる」という研究結果も報告されています。
ある研究では、マラソンランナーが長距離走った後の追跡調査で、ランナーのほうが一般の人より風邪をひく確率が2倍以上高かったという報告がされています。
他にもある運動と免疫に関する様々な報告をまとめると、「運動量が少なすぎても多すぎても風邪をひきやすくなるが、適度な運動によって感染症にかかる割合が減らせる」という結果になります。
では、“適度な”運動とはどの程度の運動を指すのでしょうか?
“適度な”運動によって免疫力をアップ!適度とはどのぐらい?
“適度な”運動と言われてもピンとこない方も多いと思います。
厚生労働省では、“適度な運動”に関して『「健康づくりのための身体活動基準2013」および「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」』において、健康づくりのための身体活動量の基準として、18~64歳では「3メッツ以上の強度の身体活動を毎日60分行う」ことと定めています。
この中にあるメッツ(METs)というのは、運動や身体活動の強度を表す単位で、3メッツというのは、例えば「釣りをする(3.5メッツ)」、「掃除機をかける(3.3メッツ)」、「歩行やランニング、動物と遊ぶ(3.0メッツ)」などが該当します。(詳しくは国立健康・栄養研究所の「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」をご覧ください)
つまり、「毎日60分以上歩く」や「毎日60分簡単な掃除を行う」ことで免疫力を上げる“適度な運動”を達成することができます!
運動と免疫力のまとめ
適度な運動は免疫力を上げるのに役立ちますが、運動のし過ぎは逆に風邪などの感染症に罹りやすくなるということは疫学調査でも報告されています!
1日1時間程度の簡単な運動、例えば帰りは1駅の区間を歩いてみたり、ペットの散歩に行ったりして、この冬に備えていきましょう!
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