抗酸化力の強い栄養素として近年注目されているアスタキサンチン。老化や眼精疲労の予防など身体に嬉しい効果が期待できる成分ですが、どんな食品に多いか分からない方もいるのではないでしょうか?今回は、普段の食事で手軽に取り入れられるアスタキサンチンの多い食品についてご紹介します!
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赤色成分アスタキサンチンとは?トマトやニンジンの赤とは違う?
アスタキサンチンはカロテノイドの一種であり、「海の赤い宝石」とも呼ばれる赤色の天然色素です。
カロテノイドとは赤色または黄色の色素成分であり、カロテン類とキサントフィル類の2種類に分けられます。カロテン類としては、人参に含まれるβーカロテン、トマトに含まれるリコピンが代表的で、キサントフィル類にはエビやカニに含まれるアスタキサンチンやマリーゴールドに含まれるルテインがあります。
これらのカロテノイドはすべて抗酸化力を持つことが知られており、水に溶けにくく油に溶ける脂溶性の性質を持っています。
その中でもアスタキサンチンは特に高い抗酸化力を持っており、老化防止などの知名度が高いトマトのリコピンと比べても、1.6倍の抗酸化力をもつ優れた栄養素です。
アスタキサンチンを含む食品とおすすめの食べ方
アスタキサンチンは赤い海産物に含まれていることが多く、エビやカニなどの甲殻類やいくら、鮭、たらこ、鯛などに含まれています。
マグロやカツオなどの赤身の魚にもアスタキサンチンが多く含まれているのでは?と思う方がいると思いますが、これは間違いです。赤身魚の赤色はヘモグロビンによるものであり、アスタキサンチンとは関係ありませんのでご注意を!
鮭は赤身魚ではなく、もともと白身の魚ですが、餌であるオキアミなどにアスタキサンチンが含まれている為、身が綺麗なピンク色になっているのです。
アスタキサンチンを含む食材は、どの食材も比較的普段の食生活に取り入れられるものが多くて嬉しいですね!
また、アスタキサンチンは油に溶ける性質があるので、炒め物など油を使った調理法が身体への栄養吸収を高めてくれるのでおすすめです。
実は必要量を食品で摂るのは大変!1日の目安量
アスタキサンチンを含む食品は、食事に取り入れやすいものが多いのですが、実はアスタキサンチンの量はあまり多くありません。
アスタキサンチンの抗酸化力による研究では、眼精疲労の改善には6mg以上のアスタキサンチンで効果が示されていますが、その6mgのアスタキサンチンを食品から取り入れようとすると、鮭では約6切れ、いくらではどんぶり約2杯と現実的ではない量になってしまいます。
もちろん、食事でも意識して抗酸化力のある食べ物を摂ることは大切ですが、効果を実感するためにはサプリメントなどでたっぷりと補給することをおすすめします。
甲殻アレルギーがある人も安心!ヘマトコッカス藻由来のアスタキサンチン
サプリメントや化粧品に使用されているアスタキサンチンの多くは「ヘマトコッカス藻」と呼ばれる植物から抽出したアスタキサンチンを使用しています。
ヘマトコッカス藻は、本来緑色をしていますが、厳しい環境下に置かれるなどストレスを感じるとアスタキサンチンを体内に蓄積します。
そしてアスタキサンチンの抗酸化作用の働きにより、活性酸素からのダメージを防ぎ、ストレス環境下でも生き残ることができるのです。ヘマトコッカス藻は、強い光や高温、乾燥、強塩、といった厳しい環境でも生存できる植物としてして知られています。
そんなヘマトコッカス藻の身体を守るアスタキサンチンを抽出したアスタキサンチンは、エビやカニなどの甲殻類由来ではない為、食物アレルギーのある方でも安心して取り入れられる成分です。
まとめ
今回はアスタキサンチンの多い食品についてご紹介しました。身体に嬉しい抗酸化作用をもつアスタキサンチンを手軽に効率的に摂取したいですね。
▼アスタキサンチンの効果についての記事はこちら
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・アスタキサンチンが含まれる食材について知りたい
・アスタキサンチンの1日に必要な量を知りたい
・アスタキサンチンを効率的に摂る方法を知りたい