コロナ禍ではありますが最近は暖かくなってきたこともあり、今年はお花見や歓迎会などを企画している方もおられるのではないでしょうか。
おいしい料理やお酒を想像すると、よだれが止まらなくなります。そこで今回はよだれ=唾液にまつわるお話をしようと思います。
唾液と聞くと「つば」や「よだれ」といった汚いものというイメージがありますが、口の中で出る唾液には私たちのカラダ全体の健康にかかわるとても重要な働きがあります。
唾液は1日どれだけ出るの?
唾液は食べ物を食べるときや、しゃべっているときなどしか出ないと思っている方も多いと思いのではないでしょうか?
実は、唾液は何もしていない時でも絶えず出ています。その量は、健康な成人でおよそ1日当たり1~1.5リットルも分泌するといわれています。
この分泌量は安静にしているとき、寝ているときや、年を取ることによって減少するといわれています。
ただ飲み込みやすくするだけではない!唾液の効果とは?
1日1リットル以上も出ている唾液には、ただ食べ物を飲み込みやすくする効果だけではありません。
唾液には様々な効果がありますが、今回はその中でも主な4つの機能をご紹介いたします。
・口腔内細菌の繁殖を抑える効果
唾液にはリゾチームやラクトフェリン、IgAといった菌の増殖を抑える成分が含まれており、口腔内の菌の繁殖を抑える働きがあります。そのため、唾液が不足すると菌が繁殖しやすくなります。
特に、口の中がねばねばすると要注意!ねばねばは菌が集まり増殖しやすいようにコロニーを作っている証拠です!(これをバイオフィルムといいます)
・口の中を洗い流す効果
口の中の菌は唾液により洗い流され、胃液で殺菌されるようになっています。この作用により口の中で菌の増殖が抑えられ、口臭や歯周病を防いでくれる働きがあります。
特に食事をすることによって食物と一緒に洗い流す効果が高まるため、規則正しく3食摂ることはこの洗浄効果を最大限に高めることにもつながります。
・歯の健康を保つ効果
唾液にはリン酸カルシウムやフッ素など、歯の健康に必要な成分も多く含まれており、歯の再石灰化を助けます。そのため唾液が不足すると、溶けかけた歯を修復するチカラが弱まり、虫歯になりやすくなります。
・粘膜を保護する効果
唾液の中には口腔内の粘膜を保護したり傷を修復するムチンなどの成分が含まれており、不足することで口内炎や歯周病に罹りやすくなります。
唾液を増やすために必要なこと
これら唾液の重要な効果を最大限に高めるためには、唾液が出やすくなるような環境を整える必要があります。
しかし、この環境を整えるためには難しいことをする必要はなく、ごく簡単な心掛けで実践することができます。
・よく噛んで食べる
食事をするときは1口で30回噛むようにと子どもの時に言われた方も多いのではないでしょうか?「噛む」という行為は、口の中を刺激することもあり唾液の分泌を促進します。
さらに味わって食べることによりさらに唾液が出やすくなりますので、しっかりと意識して噛んで食べるようにしましょう。
・しっかりと歯磨きをする
歯磨きは口腔内の環境を清潔に保つだけではなく、歯茎や舌など、口の中の刺激にもつながり、唾液が出やすくなります。
毎食後の歯磨きは、唾液の分泌にもつながりますので忘れずに行いましょう。
・こまめに水分を補給する
唾液の主成分は水ですので、脱水は厳禁!こまめな水分補給は脱水を防ぐだけではなく、唾液の分泌を助ける働きがあります。
1日の水分補給は唾液が出る量と同じぐらいの1.5リットル補給することが望ましいとされていますので、健康維持もかねてこまめな水分補給を心がけましょう!
唾液のまとめ
唾液には私たちの健康を守るうえで非常に大切な役割を果たしています。
この唾液は少し意識することで分泌量を上げることができるものですので、自分の健康を維持するためにもよく噛んで食べ、しっかりと歯磨きをすることを心がけた生活を送りましょう!
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