今回は機能性関与成分、「アスタキサンチン」について分かりやすく紹介したいと思います。
アスタキサンチンとは?
アスタキサンチンは、サケやイクラ、エビ、カニに豊富に含まれている赤色の色素で、β-カロテンやリコピンと同じカロテノイドのひとつです。
サケは、オキアミやエビなど、アスタキサンチンを多く含むエサを食べ、体内にアスタキサンチンを蓄えます。蓄えたアスタキサンチンはサケが海を回遊し、産卵のために激流に逆らい川を遡上するチカラとして利用され、産卵の際には卵を紫外線などのストレスから守るために親から子へと受け継がれます。
サプリメントなどに使用されているアスタキサンチンは、ヘマトコッカスという藻の一種から工業的に生産されたものが使用されています。ヘマトコッカスは、元々は緑色の藻ですが、光などのストレスにさらされると、身を守ろうとしてアスタキサンチンを蓄えるのです。
体内でのアスタキサンチンの役割と機能性
アスタキサンチンは、摂取すると筋肉や脳など、様々な場所に取り込まれますが、特に目に多く存在するといわれています。これは、目が紫外線などの有害な光を直接受ける部位であり、常にストレスがかかる場所であるからと言われています。
アスタキサンチンは先に述べたように、様々なストレスから身を守る作用が強い栄養素で、特に抗酸化力はビタミンEの1,000倍以上もあるといわれています。この高い抗酸化作用により、アスタキサンチンには様々な効果があるといわれ、臨床試験が盛んにおこなわれています。
アスタキサンチンの1日摂取量について
アスタキサンチンは様々な臨床試験が行われていますが、特に目関係、眼精疲労に関する試験が多く行われています。
それらのデータを確認すると、目のピント調節機能では1日に6mg以上の摂取において、効果が認められています。
さらに、アスタキサンチンを1日12mg摂った場合、より早く効果を実感できたという研究結果が報告されていますので、眼精疲労に悩まされている方は1日12mg摂取することをお勧めいたします。
また、アスタキサンチンは美容、美肌関係の試験も多く行われており、肌のキメやシワ、シミに対する臨床試験も実施されており、1日6mg摂取することにより有意な改善効果が見られるという報告があります。
アスタキサンチンのまとめ
アスタキサンチンは、目関係だけではなく肌や様々な効果が見出されている成分です。1日に6mg~12mgの摂取でのデータが数多く報告されていますが、この量を食品から摂ろうとするとかなりの量(イクラだと300g以上!)となりますので、サプリメントなどから摂ることをお勧めいたします!
最新記事 by (全て見る)
- 秋の花粉症は春よりつらい!すぐできる花粉症対策と体質づくり - 2024年10月17日
- スポーツの秋!ウォーキングの効果3選 - 2024年10月11日
- 管理栄養士おすすめ!スポーツ・トレーニングにおすすめの栄養素 - 2024年9月26日