みなさまこんにちは!
前回、疲労回復のカギは脳疲労の回復にあると投稿しましたが、さらに調べてみると、日本人は心配性な人が多く、それは元々持っている遺伝子が関係しているという記述を見ました。
つまり日本人は、取り越し苦労をして脳疲労物質を作ってしまいやすい、ということになります。
今回はそのメカニズムと、疲労回復に役立つ情報をお届けします。
日本人の疲労の原因は取り越し苦労?遺伝子がすでに証明していた
「セロトニン」という神経物質があります。別名「幸せホルモン」。
あまり知られていないかもしれませんが、この「セロトニン」が不足している人は感情が不安定になり、うつなどの病気を引き起こしやすいと言われています。感情のコントロールができなくなると、身体の疲労にも繋がります。
「セロトニン」単体は体内で合成することができず、食事などから摂取した「トリプトファン」という物質から合成されます。
「セロトニン」は脳内のストレス物質などを抑えて気持ちを安定させ、リサイクルされます。
実は、そのリサイクルに必要な「セロトニントランスポーター」が日本人にはとても少ないことが分かっています。
「セロトニントランスポーター」には遺伝子量の多い「L型」(ロング)と遺伝子量の少ない「S型」(ショート)の2種類があり、組み合わせとしては「SS型」(不安を感じやすい)「SL型(中間)」「LL型(楽観的)」の3種類があります。
そして驚くことに、不安を感じやすい「SS型」の遺伝子を世界で一番持っているのが日本人だそうです。
そのあと中国人、台湾人などアジア人が多く、続いてヨーロッパ人、アメリカ人、アフリカ人となります。
日本人とアフリカ人を比較すると、SS型遺伝子を持っている人は日本人約68%、アメリカ人は約19%と明らかに差があります。
逆にLL型遺伝子を持つ人はアメリカ人では約32%で、日本人ではたった2%しかいないそうです。
心配性だったり、取り越し苦労で疲れやすい人は、いわゆる日本人気質だといえます。
脳が疲れていると思ったら、まずセロトニンを増やす
心配性な気質がゆえに、疲労が常につきまとう日本人。
疲労回復のためには、まず脳内のセロトニンを増やすことが大切です。
セロトニンの合成に必要なミネラル成分(亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム)を積極的にサプリメントで摂るのも良いでしょう。
睡眠中に脳疲労と筋肉疲労の両方の回復を助けてくれるカルノシンという成分もあります。
主に鶏の胸肉に豊富に含まれていますが、こちらもお手軽にサプリメントで摂取もできます。
なお、「セロトニン」の合成能力は男性の方が女性に比べて1.5倍ほど高いことも分かっており、男性より女性の方が比較的不安な感情を引き起こしやすいということになります。
ですので女性の方は、男性に対して無神経だなと感じることがあっても、遺伝子レベルの違いだと思って軽く流しておきましょう。
脳内のドーパミンはモチベーションアップに繋がる
ドーパミンという神経物質も脳内で大切な役割を果たします。この名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。一般的には幸せを感じると発生する物質というイメージかと思いますが、実は行動のモチベーションを高めてくれる物質なのです。
嬉しいこと・楽しいことに反応して発生するだけではなく、次もそうなるように働きかけてくれる学習能力があるのです。
たとえば、いつも行くお店に新製品のお菓子があり、食べるとします。おいしいと感じ、ドーパミンが発生します。すると、またそのお菓子を食べて幸せな気分になれるようドーパミンが働きかけてくれるのです。
もちろん食事以外でも、スポーツや趣味の世界でも、自分の気持ちが高まるアクティビティ全てに関係します。
ドーパミン不足になると、意欲の低下、食欲の低下、精神的に不安定になるなど日常生活にも影響を与えますので、疲労を感じやすい人は増やすことを意識しましょう。
ドーパミンを発生させるには有酸素運動が効果的
ドーパミンを増やすために一番簡単なのは運動です。ハードな運動は必要ありませんが酸素を脳に送り活性化させることが必要なため、ジョギングやストレッチなど、簡単な有酸素運動が良いと思います。
ただ、ドーパミンが過剰になると買い物やギャンブルなどの依存症になってしまったり、精神的な病気を引き起こし兼ねません。
それをコントロールしてくれるのは、先ほどご紹介したセロトニンです。
セロトニンは興奮作用のあるドーパミンやアドレナリンが必要以上に発生するのを抑えてくれるので、感情が一定にコントロールされ、平常心を保ちますので、疲労の抑制をも防いでくれるのです。
疲労回復のためには、どちらも重要な神経物質といえます。
5歳までの子供にはドーパミン・サイクルを作ってあげましょう
例外として、幼少期により多くの「ドーパミン」を引き出すような、ワクワク・ドキドキ体験をさせることにより、ドーパミン・サイクルが作られていると、まれに天才的な才能を表す人もいるようです。
残念ながらこれは大人になってからではできません。
5歳くらいまでのお子様をお持ちの方、ドーパミン・サイクルを引き出すためには、お子様の部屋はちらかっている方がよい…そうです!
まとめ
日本人は慎重なため、新しいことに挑戦することが苦手だそうです。
ただ、自分の立場や現状を捨ててでも新しいことにチャレンジできる「新奇探索傾向」と呼ばれる性質を持っている人もいます。
社会のルールや秩序を守ることが第一と考える人はこの「新奇探索傾向」が低く、逆に回りの反応など気にせず、自分のアンテナに従って行動できる人は「新奇探索傾向」が高いと言えます。
社会の秩序やルールを守ったり、周りに気を使うことに慣れすぎて、自分自身を押し殺していないでしょうか。
自分らしく過ごせる環境を作ることで、ストレスを貯めず、疲労を持ち越さない生活をぜひ手に入れてください。
自分なんて、と引っ込まず、些細なことでも自分をほめてあげてください。
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