亜鉛が不足すると子どもの発育不全や味覚障害を引き起こすことがあります。
そのために亜鉛は積極的に摂取する必要があります。
亜鉛って何?
亜鉛は人間のからだに大切な栄養素の1つで、人間のからだを作るために必要なミネラル成分で積極的に日常生活で摂取する必要があります。
亜鉛は主に骨・肝臓・腎臓・筋肉の中にある成分で、成長や発育、免疫などの体内でさまざまな働きをサポートしてくれます。
亜鉛を含むミネラル成分は体内で作ることはできないので、日々の生活の中で摂取していくことが大切なんです。
亜鉛の効果
免疫力を高める
亜鉛が十分に体内にある状態だと風邪などの病気にかかりにくくなると言われます。人間には自然治癒能力があります。自然治癒の手助けをしてくれるのが体内にある免疫細胞です。この免疫細胞のパワーによって風邪などの病気を防ぐことができます。また、病気の原因と言われる細菌を攻撃する白血球の中にも亜鉛が含まれます。病気の予防だけでなく、ケガをした時の回復にも亜鉛は必要な成分です。
味覚を保つ
正常な味覚を保つためにも亜鉛は重要な役割を果たしています。味を感じる部分は舌の中にある受容器官です。受容器官である味蕾にある味細胞の中で亜鉛は働いています。この味蕾は新陳代謝が活発なので、亜鉛が不足してしまうと味細胞が生まれ変わる活動が満足にできません。味細胞を次々とつくために亜鉛は必要な成分です。
成長と発育
子どもは日々成長します。その成長や発育にも亜鉛は欠かすことができない成分です。亜鉛は体の細胞の成分を合成させる能力があります。細胞成分を合成させることにより体の筋肉や骨格が成長していきます。成長期の子供は亜鉛不足にならないように、亜鉛をしっかりと体内に取り入れる必要があります。
髪の毛や肌にも
亜鉛には髪の毛や肌のトラブルを改善させる効果もあります。積極的に取り入れることによって、髪の毛や肌がきれいになっていきます。
うつ病を緩和
精神面にも亜鉛は重要な効果をもたらします。うつ状態は脳の機能低下のよって起こります。脳を正常に機能させるために亜鉛は必要になります。亜鉛を取り入れることによって精神を安定させ、うつ状態の緩和が期待できます。
亜鉛が不足すると・・・
①発育不全
亜鉛が不足してしまうと、子どもの発育不全を引き起こしてしまう可能性があります。発育不全なってしまうと子どもの身長が伸びず低身長となってしまう、骨格の小さいまま大人になる事があります。
②味覚障害
食事を摂る上で重要な味覚。味覚障害を起こすと食事の味が感じられなくなったり、味の感じ方が鈍感になってしまうという症状がでます。味覚障害の大きな原因してあげられるのが亜鉛不足です。味がよくわからない事が原因で、食事をするのが億劫になったり、食欲不振を招くこともあります。
③ケガの治りが悪くなる
亜鉛は病気やケガの回復を助けてくれます。亜鉛が不足してしまうと病気やケガをしても回復に時間がかかってしまう事があります。
今の時代は亜鉛が不足しやすい
今の時代は亜鉛が不足しやすいと言われます。子どもの成長に欠かせない亜鉛が不足し易いというのは深刻な事態です。現代はファーストフードや外食、冷凍食品などの加工食材が生活の中で当たり前の時代です。加工食品に含まれているのが化学調味料です。この化学調味料が亜鉛不足を引き起こす原因の1つになります。化学調味料は亜鉛などの体に必要な栄養素の吸収を阻害し、食事をしても亜鉛を含む必要な栄養素を体内に取り入れる事ができず、亜鉛不足に陥ってしまうのです。
また、現在の子供たちは食事を食べる量が少ないという傾向があります。特に中高生は学校の部活などで活発に体を動かします。体を動かすことによって亜鉛を含む体のエネルギーは消費されます。その分体内に亜鉛を取り込む必要があります。しかし体型を気にして充分な食事を摂らず、必要な栄養素を体内にと入れる機会を失い
亜鉛不足になってしまうのです。
亜鉛不足対策
1.加工されていない食品をたべる
野菜や肉などの加工されていない食品を調理して、普段の食事に積極的に取り入れましょう。意識して亜鉛を多く含む食材を選びましょう。
2.サプリを飲む
食事の量が少ない場合や手軽に必要な量の亜鉛を摂り入れたい場合は、亜鉛のサプリで摂取する方法がお勧めです。亜鉛のサプリメントはさまざまな種類があります。
自分に合ったサプリメントを選んで、積極的に亜鉛を摂り入れましょう。